歯医者さん事典vol.140〜中断して欲しくないケース4〜仮歯を入れてから来なくなった場合〜
 
 
歯医者さん事典、中断してほしくないシリーズです。
 
 
今日は、根の治療や虫歯の治療をして、仮歯を入れてから来なくなってしまった場合についてお話します。
 
『仮歯』。
あくまでも仮歯なのですが、日常生活に支障がないので、これで良いかも!と患者さんは思ってしまうみたいです。
 
虫歯で痛かった歯や根っこしか残っていなかった歯を治療して、痛みが無くなると、ついつい油断してしまうのかもしれませんね。
 
しかし!!仮歯はプラスティックのような材料なので、時間が経つと劣化してきてしまいます。
 
食べ物などが染み込んで着色してきたり・・・。
長期間使用していくうちに、噛む面がすり減って壊れてしまったりすることもあります。
 
そして、汚れもつきやすいので「口臭の原因」にもなってしまいます。
 
実際、古い仮歯を削るとすごいニオイがします・・・。
 
 
さらに、仮歯はご自分の歯との適合も取り外しができるように、最終的な被せ物と比べるとラフに出来ています。
 
そのため、ずっと仮歯で過ごしていると、隙間から虫歯菌が入り込んで、せっかく治療した歯が再び虫歯になってしまうこともあります。
当院にも仮歯のままで長期間過ごしていた患者さんがいらっしゃることがありますが、仮歯を外すと、その下のご自分の歯が虫歯でボロボロになっていることが多いです。
 
せっかく治療が順調に進み、仮の歯を入れて・・・というところまで頑張ってきたのに非常に残念です。
 
 
神経が無いので痛みは無いし、仮歯に隠れているので、患者さんは気づかないのです。
 
その結果・・・・仮歯を入れた時は残すことができた歯が、仮歯のままで過ごしている間に虫歯が進んでしまって抜歯になってしまうことも少なくありません。
 
 
とってもコワいですね!!
 
 
放っておけばおくほど、事態は深刻になってしまいます。
現実を見るのは少し怖いかもしれませんが・・・少しでも早い方が歯を残せる可能性は高いのです。
 
「仮歯のままで、しばらく歯医者さんに行っていないなあ」とお心当たりのある方は、ぜひ、早めにお近くの歯科医院に行ってみてくださいね。