歯医者さん事典vol.166〜治療した歯こそ、注意が必要です〜
当初の予定では、前回のお話の続きとして歯磨き剤についてのお話をする
はずだったのですが、患者さんとお話していて「まずはお伝えしなければ!」
と思ったことがありましたので、今日はそのお話をすることにします。
先日いらっしゃった患者さん。
もう20年以上前に治療した銀の詰め物がしてある歯が虫歯になっていました。
その患者さんは「治療したからもう大丈夫だと思っていました」とのことで、
もう虫歯にはならないとすっかり安心していたようです。
実ははその逆で、実は治療した歯こそ注意しなければなりません。
以前にもお話ししたことがあるとは思いますが、被せ物や詰め物は金属や
セラミックで出来ていますから、虫歯菌が出す酸によって破壊されることは
ありません。
でも、その被せ物や詰め物の下は自分の歯なので、安心して清掃しないでいると
境目から虫歯が進んでしまいます。
つまり、治療して被せ物や詰め物をした歯はツギハギしているような状態。
ツギハギしているところは汚れがつきやすいのは、イメージできますよね?
反対に、健康な歯はツギハギをしていない状態・・・
どちらが、より虫歯になりやすいかは一目瞭然ですよね。
虫歯を治療した歯だから大丈夫!ではなくって、治療したことがある歯だから
こそより一層気をつけなくちゃ!なのです。
これは、虫歯だけでなく、歯周病にも言えることです。
毎日のケア・・・被せ物や詰め物をしてある歯は特に念入りに行ってくださいね。