この度の、北海道胆振東部地震にて被災された方にお見舞い申し上げますと共に、
無念にもお亡くなりになられました方に、心よりお悔やみ申し上げます。
さて、今日の歯医者さん事典は「お口の中の金属も腐食します」というお話です。
「お口の中の金属も腐食する」
お口の中に金属の詰め物や被せ物が入っている方にとっては、ちょっとドキっとしますね。
でも、これって事実なんです。
前々回の歯医者さん事典で「被せ物や詰め物の境目は要注意!」というお話をしましたが、
気をつけなければならないのは境目の清掃だけではないんです。
境目だけではなくて、この金属の被せ物や詰め物の部分にプラークが付着していると・・・・
金属が腐食してしまうんです。
患者さんのお口の清掃状態をチェックしていると・・・奥歯や歯の裏側など、清掃が難しい
ところの被せ物にプラークが堆積しているのを見つけることが、よくあります。
そのプラークを取り除いてみると、その下の金属の色が黒くなっているんです。
同じ被せ物でもプラークが付いていないところは銀色に光っているのに、プラークが付いて
いたところは真っ黒で、心無しか表面がザラザラしているような感じがします。
お口の中は常に湿潤状態なので、金属はとても不安定な状態です。
綺麗に清掃できていた場合には大丈夫なのですが、不潔な状態が続くと金属は腐食してしまいます。
これは、ジメジメしたところに金属製のものを置いておくと、汚れが付いたところから錆びて
くるこることからもイメージできますよね?
そこからイメージすると・・・錆びている物がお口の中に存在しているっていうことに!!!
非常に怖いですね!
細菌の塊(プラーク)がお口の中にあって、金属が腐食して、さらにそのプラークは歯肉に
炎症を起こしてしまっている。
この状態を詳しく説明しようとすると長くなりますので、今回は省略しますが、なんだか良から
ぬことが起きそうなのは想像できますよね?
(*金属アレルギーや全身疾患との関連につながります)
だからといって、決して金属を全否定する訳ではありません。
注目して欲しいのは、全ては「細菌の塊=プラークの堆積」・・・つまり、お口の清掃不良から
きているということを是非、知っていただきたいのです。
お口のケアをしっかりと行うことで、予防することが出来るということなんです。
そのことをぜひ、覚えておいてくださいね☆