歯医者さん事典vol.190〜歯周病の治療でガリガリ・・・何してるの?〜
 
 
当院のHPアクセス解析の検索ワードをチェックしておりましたら、
 
「歯周病 ガリガリ 何」
というのがありました
 
患者さんは治療されながら色んなことを疑問に思っているんだなあと、改めて実感。
 
 
私は出来るだけ、治療している内容について説明しながら治療しているのですが、
その説明が無かったら、不安に思うこともあるのでしょうね。
 
 
しかも、お口を開けている状態だから、質問したくでも出来ませんしね。
 
 
そこで、今日は歯ぐきの治療をされている時のガリガリについてお話したいと思います。
 
 
歯石を取る方法にはお水が出る機械で取る方法と機械を使わずに取る方法の2つがあります。
 
 
おそらく、「ガリガリ」は機械を使わずに下の写真のような道具を使って歯石を取って
いる時の感覚です。
 

 
この「ガリガリ」・・・何をしているかというと、下のイラストにある歯ぐきの下に隠れて
いる歯の根にこびりついた硬い歯石を取っています。
 

 
この歯の根にこびりついた歯石をガリガリと取っていると、歯石と一緒にドロッとした
血がいっぱい出て来ます。
 
 
このドロっとした血は「不良肉芽」と言うもので、歯肉が歯周病菌と戦った結果できた
もので、歯肉に炎症があるところにあります。
 
 
歯周病の治療の後に、なんだか歯肉がスッキリした感じがあるのは、歯石と不良肉芽を
取り除いたからなのですね。
 
 
スッキリした後には、継続してご自宅でのケアをしっかりとすることが大切です。
歯医者さんで「ガリガリ」しただけでは歯肉の炎症は治まりません。
 
 
面倒がらずにしっかりと継続してケアすることで、歯肉の炎症は治まって来ます。
 
 
「あ~、なんかスッキリした!」
 
 
そう思って油断してケアをサボってしまうと・・・またすぐに歯石が付いて歯肉に炎症
が起きてしまいます。
 
 
せっかく怖い思いをして「ガリガリ」されるのを我慢したのに、歯肉の状態が改善され
なかったら悲しいですよね。
 
 
歯医者さんで歯と歯肉のところを「ガリガリ」された方がいらっしゃいましたら、
ぜひその後のご自宅でのケアを頑張ってみてくださいね