歯医者さん事典vol.199〜飴や氷をかじるのはとっても危険!歯が壊れます〜
 
 
「先生〜、飴をかじったら歯が欠けました!」
 
 
「氷を噛んだら、歯が割れました!」
 
 
そんな風に駆け込んで来る患者さん、時々いらっしゃいます。
 
 
意外と飴や氷を奥歯で噛んでしまう方っていらっしゃるみたいで驚いてしまいます。
 
 
飴や氷ってすごく硬いので、金属ではないセラミックなどの白い詰め物や被せ物は
もちろんのこと、ご自分の歯でさえも割れてしまう危険性があります。
 
 
そもそも、人間の歯って食材に熱を加えて加工したものを食べるように進化して
きているので、キャパ以上に硬い物を噛んだ時の力に耐えきれないのです。
 
 
ライオンや犬などの奥歯を見てみてください。
 
 
奥歯になってもナイフみたいに尖ってます。
 
 
そのため、骨みたいに硬い物をバリバリ噛むことができるんです。
 
 
それでも、人間と暮らすようになった犬の歯は野性のころよりも弱くなっている
みたいで、骨などを噛んだ時に割れてしまうこともあるようです。
 
 
あんなに尖った犬の奥歯でさえも割れてしまうことがあるのですから、私たちの
歯が割れてしまうのも無理は無いですよね。
 
 
その危険性を意外と一般の方々はご存知ないようで、飴や氷をバリバリ噛んで
しまうようです。
 
 
飴や氷を噛んで、白い詰め物が欠けただけで済むのならまだしも、ご自分の歯が
割れてしまった時は本当に切ないです。
 
 
割れ方によっては、抜歯しなければならないこともあります。
 
 
怖いですね!
 
 
飴や氷をかじっちゃう癖があるなあと心当たりのある方は、ホントに気をつけてくださいね。